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似顔絵を書くコツ 正面から描く
似顔絵で顔を正面から描くメリット
似顔絵で顔を正面から描くメリットは、まず第一に「動きを表現しやすい」ことです。似顔絵アーティストの藤城タツオさんとフォトグラファーの河井幹太さんの二人の場合は、目と鼻先から描くと大体の表情が想像出来るところから、表情を非常にたくさん描くことができます。表情描写に慣れているからこそ、表情が似てくるのです。
反対に顔正面から描かれる顔のモデルは、その目に宿る人の生気が消え、平面的になってしまったり、線の流れもよどんでしまうこともあります。今回は「モデルに近づくこと」を意識して、顔の大きさと角度を調整しました。モデルに近づけば近づく程、顔の立体感が表現でき、なおかつどの角度から見ても似顔絵のシルエットが「丸く」なりすぎないよう、横から見て描いたときに顔が描きやすいように細かく描いています。
このように同じモデルを描いても、角度が違えば表情が違ってきます。人は、目に宿る光の加減からその人の動きを推測しています。
それが顔ならそれがより正確になります。
似顔絵で顔を正面から描くときのポイント
似顔絵で顔を正面から描くときのポイントは、まぶたが折れ曲がっていないこと。顔が平面であればあるほど、自然な表情が再現できると言われています。また、真正面から描くのではなく、横顔にしておくとバランスが取りやすくなります。
上から書くというのは、単純に上にかいただけで平たい印象になってしまうからです。目が描かれていない場合は、両サイドにもう片方の目を追加します。
眉毛を中心に、上と下で対称の場所にのせてしまうと、目が大きいことを強調しやすいので、眉の下に目線を移すことで目力が出るようにするとバランスが取れます。顔が縦長の場合は正面から下へと描かれていることも多いようですが、顔は縦長でも、横幅は広いほうです。顔の縦幅はデフォルメされますが、横幅はそのまま。
そのため、顔の正面と反対側に正中線を引いて、まっすぐになるように注意します。目と鼻と口を大きく描いてしまうと、顔の表情がぐっとぼけてしまうので、鼻をスッと指差して描くほうがおすすめ。
似顔絵で顔を正面から描くときの注意点
似顔絵で顔を正面から描くときの注意点は、上下や左右の線を描くことです。顔の輪郭は線で描いてしまうと崩れやすく、線がガタガタに見えてしまうことがあります。そうなると、似顔絵とは言えないものになってしまうので、顔の輪郭は線で描かないのが基本です。
また、顔の左右の向きも大切で、顔が斜めになっていると可愛らしさがない、キモく見えるということもあります。ですが、正面から顔を写していると、左右が分かる写真を使う場合でも左右が逆になってしまうことは多いですし、左右のどちらかに顔の一部を寄せて顔を描くこともあります。
そのため、後ろ姿などで左右が分かるように写っている写真から描くのが良いでしょう。手描きの場合はどうするのかというと、基本的には正面を描くときと同じです。
ですが、線を書く部分が難しいところになります。顔を正面から見ると曲線になっているのですが、手描きの場合は曲線に直線を引いた線のようにして描かなければいけなくなります。そのため、線を間違えると輪郭がはっきりせず、不自然になってしまいます。